お知らせ

2019.01.22

インフルエンザ大流行の中で感じる違和感

年明け前の12月からインフルエンザ患者が増え続けています。

全国5000か所の定点医療機関の観測によると、今シーズンで328万人、ここ一週間の患者数は163万人

との事ですが、これはあくまで日本全国から抽出された5000か所のみの限られた数字ですから、実際はこの何

倍も罹っていると言えます。

そこで私が知りたいのは、この患者さん達の中で予防接種を受けた人の罹患率です。

この数字、調べて公表しようと思えば簡単な事ですから是非国にはやって頂きたいのですが、恐らく期待薄で

しょうね!

何故なら、そんな数字を正直に調べて公表してしまえば非常に困る人達や組織があるからです。

そう!それは病院(医師)・製薬会社です。

これは医療業界に限った事ではありませんが、世間一般的に地位の高い肩書きを持つ人達、権力者は常に上手く情

報操作を行い、自分達が不利になるような事実やデータは絶対に公にしません。

我が国日本の中枢政治体制を見てもそれは明らかです。

しかし、意見を言い他人に納得してもらうとか、反論する場合は主観よりも、客観的に観る視点とそれを裏付ける

根拠(データ)が必要です。

そこで自分なりに何か証拠になるような資料は無いのか?それに匹敵する証拠(データ)は無いのか調べてみたの

ですが、すると「これはどうだろうか?」という数字を見付けました。

残念ながらここ直近数年のデータは見つからなかったのですが、2005年~2006年と2010年~2011

年の各1年間の統計を発見しました。

どこが発表したかは、そこの組織や医療機関のプライバシーに関する事で、万がイチ面倒な事になっても困るので

詳細は控えさせて頂きます。

とある機関がインフルエンザワクチンを接種した人、しない人の罹患率は20歳以上でそれぞれ接種3%と未接種

7%、15歳未満に限定すると接種者11%に対し未接種者18%でした。

数字上は予防接種を受けている人の方が掛かる確率は低いのですが、この調査が何人を対象にした物か、全国的な

のか、地域限定的なのかは明らかにされていません。

そして、多いか少ないかの感覚は人それぞれとしても、その差がわずか4~7%しかないと言うのはどうでしょう

ね?数十%も開きがあるならワクチンの有効性が立証されるには十分ですが、たったこれだけしか差が無いのは

個人的にはあまり開きが無く、この程度じゃ打っても打たなくても大差ないのでは?です。

そしてもっと衝撃的だったのは、関東にある有名な大学病院の統計データです。

この病院では毎年10月~11月に全職員を対象にワクチン接種について流行期終了時にそれぞれ『接種時期』

『接種場所』『未接種の場合の理由』『罹患の有無』を調べているようです。

そして驚くような事実が判明して行きますが、まず全職員の接種率89.3% 私は個人的にこういった大病院を

始め医療機関に勤務する職員は全員ワクチン接種義務があるものと勝手に考えていましたが、どうやらそうではな

いないのですね。

もちろん何らかの体質的に接種できない人もいるでしょうから、そう言った特殊な例を除きです。

さらに各部門ごとで接種率の低い職種上位3か所では、3位 看護師 2位 事務職 そして何と1位 医師

そして未接種の理由で一番多いのが、「今まで罹った事がないから」で次が「忙しくて時間が無かった」です。

罹患率で言うと、全体でインフルエンザに罹った人は平均7%、内訳でワクチン接種者6%と非接種者11%

その差は僅か5%で一見ワクチン接種者罹患率が低い、でも良く考えると数字のマジックがありますね!

全職員が仮に1000人として計算すると、ワクチン接種してインフルに罹った人数の方が現場では多いと言う事

になりませんか?

圧倒的にワクチン接種者の数が多い中で罹患率7%って人数は決して少なくないと思いますが、皆さんはどう感じ

られますか?

私はこの事で、一般的に日常元気で健康状態の良好な人はインフルエンザワクチンなど打たなくても良いと、

医療現場最前線の人達が証言しているようなものと考えて良いのではないかと考えます。

今は、ワクチン接種に一人当たり平均3000円強は掛かります。ここ数年で料金は上がる一方です。

家族4人接種で12000円以上ですから、世間一般的な金銭感覚の人なら安くはない金額ですよね。

これだけのお金を毎年掛けて、ワクチン接種と未接種のインフルエンザに掛かる確率差がわずか1割にも満たない

4~7%であるとしたら、そのお金で家族で美味しいものをたくさん食べて、体力と抵抗力を上げた方がよほど予

防になるのではないかと私は考えます。

私の所に来院される患者さんと話してよく思うのは、今まで一度もインフルエンザに罹っていない人はこれまで

一度も予防接種をしていないと言う人達ばかりな事と、罹った人の大半は予防接種を律儀に受けている人が多いと

言う事実です。

つまり、予防接種をした人の多くは予防意識が低下しているのではないか?かえって心と体の油断に繋がっている

のではないか?と推測されます。

そして一番まずいのは、予防接種を受けている人は罹っても症状が重くならないという事。

言い換えれば風邪との見分けが付き難くなると言う事です。

多少の風邪だと思えば、多くの人は学校や会社を簡単に休まないと思います。

そしてそこでウイルスをばら撒き、他人へ感染させるという悪循環になってしまう。

いつも私が思い、提唱していますが『予防は自分自身でするもの』という事が今回の件でも共通して言えるのでは

ないでしょうか?

 

 

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