症状別施術

当治療院にご来院いただいた患者様を症状別にランキングしました。それぞれの症状について原因や施術方法などを詳しく説明します。

第1位 – 腰痛・ぎっくり腰

長時間車の運転や乗り物での移動、長時間座って仕事をしていたりして腰が痛くなることがありますが、そのような痛みに差し迫った危険性はありません。
しかし、腰の痛みが慢性化していたり、激痛が続く場合は要注意です。

例えば・・・、

  • 足にまでしびれや痛みが出ている
  • 数日に渡り痛みが長引き強くなっている
  • 寝ていても痛くて緩和する兆しがない
  • 足に麻痺が起こっている

こういった痛みや症状の場合、背骨や脊髄に重大なことが起こっているかもしれません。
通常の場合、腰痛・ぎっくり腰には主に4つのタイプに分類されます。

1. 筋・筋膜性腰痛

重い物を持ち上げたり、無理な体勢を取ってしまった時などに起こる症状で、この痛みは腰の深部筋肉・筋膜が損傷(肉離れ)したことで起こります。ぎっくり腰はこのパターンが一番多く、筋肉深部が損傷によって炎症を起こし、腫れてしまうことで痛みが出ます。
この場合、マッサージや指圧では早い改善を見込めないどころか、かえって治りを遅くしてしまう可能性がありますし、間違っても腰を温めたりしてはいけません

2. 椎間関節性腰痛

腰の関節捻挫とも呼ばれていて、背骨の関節に炎症が起こることで痛みが出ます。症状は、前かがみの姿勢より後ろに反った時に痛みが強くなるのが特徴です。
また、腰だけでなく、太ももやお尻、足にもしびれなどの症状が出ることもあり、筋・筋膜性のものより痛みが強いことが多く、全く動けないような場合もあります。
年齢的に30代の方が多いとのデータもあります。

3. 関節包性ぎっくり腰

あまり多くはないケースですが、腰椎関節の一部がズキズキと痛む時はこの場合が疑われます。前かがみになった時と後ろに反った時と両方同じくらい痛むのが特徴です。

4. 仙腸関節炎

妊婦さんや出産を終えた後の女性に多いタイプの腰痛です。また、一般の方も中腰状態で急に動いたりして発症することもあります。
この仙腸関節は骨盤を形成する骨を支える部分なので、そう簡単には揺らぐことのない頑丈な作りですが、お腹の中で大きく育った赤ちゃんが産道を通りやすくするために体か勝手に関節を緩めようとするので起こります。

どのタイプにしても、マッサージや指圧だけでの改善は難しいので、当院では手技をベースに鍼灸施術と電気を併用し、損傷した筋肉組織や関節の炎症が早期修復、痛みを緩和するように導く施術を、症状の変化に柔軟に対応しながら行います。
特にぎっくり腰は、繰り返すと腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症へ向かうリスクも高まると考えられるため、なるべく早期の対応がその後の回復時間と悪化の有無、ヘルニア移行確立を大きく左右しますので、お気軽にお電話・メールでお問い合わせください。

第2位 – 首・肩・背中のこり

肩こりのせいで、頭痛がする・めまい・吐き気・息苦しい、という患者様がよく来院されます。肩こりは非常に多くの方が自覚されており、近年のスマートフォンの普及やパソコンなどの利用が多い仕事をされているために、姿勢が悪くなっていることが主な理由のようです。

姿勢によって首に負荷がかかります

姿勢が悪いと首に大きな負荷がかかります

デスクワークをされていない方でも、日頃スマートフォンを多用している、常に肩に力が入っている、リラックスできない、肩が重いといった方は要注意です。何故なら肩こりは悪化すると日常生活にも支障をきたすおそれがあるのです。

そもそも「こり」とはどういう状態なのか、簡単に言えば筋肉が固くなり血流が悪くなる状態です。血流が悪くなると、体の各所に必要な酸素や栄養分が行き渡らなくなり、同時に悪い物質が体外に排出されにくくなるのです。体温も下がるため、代謝も悪くなり免疫力も衰えますから、風邪を引きやすくなったり、自己回復力も低下する「負の連鎖」を招きます
また、私の臨床統計を見ると「五十肩」の症状に悩み来院される患者さんのほぼ100%が、長年酷い肩こりにも係わらず、何の対処もしてこなかった方々なのです。
このように「たかが肩こり、されど肩こり」なのです。
当院では、しっかりとした手技(ほぐし)で症状のみならず、全身の状態を見極め、頑固なこりには鍼灸・電気を併用し患部の血行を良くし、同時に痛みの緩和も行います。

第3位 – 肩の痛み・五十肩

肩が痛くて上がらない、回せないといった症状で来院される方も多数来院されます。
昨日まで何でもなかったのに、朝起きたら急に痛くて動かせなくなったという方もいらっしゃいます。
慌てて整形外科を受診すると、多くの人は【肩関節周囲炎】とか【五十肩】と診断されることが多いようですが、ほとんどは湿布と痛み止めを処方され、良くても肩に注射をされるという処置止まりだと思います。しかし残念ながらそれで症状が治まったり、痛みが引いた人は、私の知る限り聞いたことがありません。
「五十肩」の正式名称は【疼痛性肩関節制動症】と言い、50歳代に多く発症するために医療現場で通称として言われるようになりました。よく30~40歳代の人は「四十肩」なんていう人も多いですが、医学的には何歳で発症しても「五十肩」であり、医学書を調べても「四十肩」という名前では出てきません。
原因ですが、実は医学的には不明です。ただ、50歳代で多く発生している事実を見ると、加齢が原因であることは間違いなさそうです。それ以外にも、生まれつき筋肉の質が固い人、肩を多用する仕事をしている人など、私が推測する原因はいくつかありますが、全員に共通しているのは、猫背で姿勢が悪い人や、前にも書いたように、頑固な肩こりがあるにも関わらず、それを長年放置し続けてきた人に多いのは確かです。
つまり、反対に姿勢が良く、筋肉の質が柔軟な人や関節可動域の広い人で五十肩を発症している人は不思議とほとんどいないのです。
このことから、あくまで私が考える五十肩発症の原因ですが、年齢を重ねるにしたがって肩の関節そのもの、周辺の筋肉、肩関節の組織が固くなる、もしくは生まれつき若い頃から固いなどを、自分で知らずに動かし続けて、徐々に痛みや炎症が起こるのではないか、と考えています。
五十肩が発症してしまうと、治るまでは平均1年~2年は掛かっているようです。しかし、早期に適切な施術を行えば、私の経験上治癒するまでの時間を半分くらいに短縮することは可能になります。
症状発生から順に、急性期・慢性期・回復期に分けられ、それぞれの期間内で対処が変わってきます。

[急性期] 発症から2週間ほど

突然激しい痛みで患部に炎症が起こります。
この時期は肩を動かさなくても痛むことが多く、寝ていても辛くなりますので、なるべく安静にして冷やすのが良いでしょう。
早期の鍼治療で多少痛みを緩和する効果が期待できます。

[慢性期] 急性期終了から約1年間

急性期の痛みに比べると軽減して来ますが、動かすと痛みが出て肩が思うように上がりません。
この期間に適切な施術を受けるかどうかが治癒までの時間を決定づけ回復期の短縮も可能になります。炎症は治まっている時期なので、積極的に温めて可動域を広げる施術を行いながら筋肉が固くなるのを防ぎ、痛みの緩和効果には鍼治療が最も有効になります。

[回復期] 痛みが引き、動かしやすくなる

五十肩の症状で不思議なのは、突然激痛が襲ってきて、治る時も突然痛みが無くなるというものです。
長い慢性期に適切な治療をせず放っておくと、筋肉が萎縮し肩関節が固まってしまいます。そうなると、せっかく痛みが引いたのに肩が思うように動いてくれない状態になり、リハビリに費やす時間が長くなってしまいます。
そうならないためにも、慢性期で適切な施術を受けることが大切なのです。

また、五十肩は再発の可能性が高いということも注意しなければいけません。最初は右か左のどちらかに発症しますが、両肩同時に発症例も知っています。つまり、どちらの肩にも起こるので片方やったことのある人は、もう片方の肩に再発する可能性があることを理解してください。
そして、予防は可能だということも申し添えておきます。

五十肩は痛みで日常生活動作が困難になり、それが短くても数ヶ月は続きます。単なる肩こりと甘く見ずに、日頃から肩こり・猫背を改善するために施術を受けることが時間とお金を無駄にしない一番の予防となります。

第4位 – 股関節の痛み

歩くと股関節が痛い、寝返りも辛い、足がだるい、などの症状で来院される方も多く、女性の方が男性より多い傾向です。
生まれた時の「先天性股関節脱臼」という症状もあり、元々股関節のはまりが浅く股関節痛や腰痛が出やすい女性もいますが、数としてはそれほど多くありません。
当院に来られる患者さんの多くは、腰に問題を抱えている人が非常に多い傾向です。

ぎっくり腰で痛めることの多い筋肉で、体の深い場所を通っている腸腰筋(大腰筋)という筋肉があります。そもそも股関節に係わる筋肉は多数あるので、必ずしも限定できる訳ではありませんが、症例を見ていると、腸腰筋が原因であろうケースが多数を占めています。この筋肉は腰の骨から骨盤の中を通って、太腿の大腿骨までつながっている、体表からはほぼ触ることが困難な筋肉です。
したがって、マッサージではアプローチできませんから、直接この筋肉に鍼を届かせて、刺激を与え緩めるのが最も効果的な施術となります。

また、別の症例としては外傷性股関節捻挫も考えられます。この場合は問診で、怪我をしたと明らかになりますから、損傷している患部に直接鍼を打って、電気を併用し痛みを緩和すると同時に、修復を早める施術を行います。

第5位 – 手や腕のしびれ・痛み

特に原因が思い当たらないのに、手や腕がしびれるという方も時々来院されます。そんな悩みをお持ちの方の多くは、常に手を酷使する仕事をされている場合に見られる症状のように感じます。
単なる疲れから来ているのであれば良いのですが、深刻な状況が迫っている場合もありますから甘く見てはいけません。
心配なことは主に二つあります。

  1. 脳に何らかの障害が起こっている(脳血管障害)
  2. 首(頸椎)に問題がある場合(頸椎ヘルニア)

どちらも病院での画像診断でなければ確定診断できませんが、何の前触れもなく短時間のうちに手がしびれたり、麻痺の症状が出てきたなら上記1の可能性が強いので即迷わず脳神経外科を受診して下さい。状態によっては遠慮せず救急車を呼んでも構いません
上記2の頸椎に問題のあるケースでは、突然起こるということは考えにくく、長い時間経過のうちに少しずつ症状が進行します。
最初は腕や手のだるさのような症状から始まり、しびれるようになってきます。麻痺による握力低下まで進行した場合は、神経根の圧迫が起こっていると考えた方がよいため、外科的手術の可能性が高い重症です。
日頃から座りっ放しで猫背っぽくなっているとか、中腰で前かがみの時間が長いなど首肩への負荷が強い仕事をしている人に多くあらわれる症状ですから、しびれが出たら迷わずご相談下さい。
ヘルニアの診断が付いてしまってからでは完治は望めませんので、その前に頸椎の圧迫を緩める施術で予防していくのが最善となります。

第6位 – 腱鞘炎

普段パソコンでのデスクワーク、手首を酷使する調理師、吹奏楽で楽器の演奏者、小説や漫画の執筆活動をしている方など、手指を頻繁に動かす必要のある人達に多い腱鞘炎。何故か女性が多いですが、その理由は女性の方が男性より筋肉量が3割ほど少ないからです。そのため、同じような仕事をしたり、物を持つ時に体に掛かる負担が違います。
また、育児や家事も手を酷使する原因の1つです。赤ちゃんのお世話や子供さんを抱えて掃除・洗濯・料理・買い物などを行うと、知らず知らずのうちに手を酷使してしまうからです。
事実、子育て中のママさんの来院が多く、腱鞘炎の治療患者の約半分を占めています。
その他の原因としては、女性ホルモンも関係していて、妊娠・出産を助けるホルモンが多く分泌さけると、腱と骨との摩擦が起きやすくなり、その状態で赤ちゃんの抱っこや家事負担が増えると必然的に手指に掛かる負担が通常より増すので、腱鞘炎発症のリスクが高まるということです。

一番多く発症する部位は親指の付け根から手首、場合によっては肘近くまで痛むこともあります。もちろん親指以外の4本の指にも起こる可能性は十分にあります。
治療の方法についてですが、やはり鍼と電気、テーピング療法が基本となります。痛みや腫れがある場合、その症状を緩和して自己治癒力を引き上げる施術をします。また、テーピングで患部をなるべく動かさないよう固定します。

しかし、重度の腱鞘炎になると当院の施術だけでは短期間で治癒は望めないのも事実です。予防法にも重なることですが、腱鞘炎になる原因は前に書いたように手指や手首の酷使であり、その原因を取り除かなければ、早期完治はあり得ないのです。
ですから、普段の生活や仕事でなるべく手に負担を掛けないように工夫することが重要です。

第7位 – 膝の痛み

膝が痛いといっても様々な症状があると思います。例えば・・・

  • スポーツの大会が近いのに膝を痛めてしまった
  • 階段の上り下りが辛い
  • 膝に水が溜まってしまった
  • 立ち上がりや歩き始めに膝が痛む
  • 何となく膝に違和感があって重い

などです。
膝の痛みはいくつかの種類に分類することができ、それによってアプローチの方法は変わります。

1. 体重を掛けている時に起こる痛み

膝の関節が上手く噛みあっていないことが原因と考えられます。その状態で膝に過度の負担が掛かると炎症が起きたり軟骨や半月板がすり減ったり傷ついたりして痛みになります。
その原因は関節周辺の筋力の低下やバランスの崩れです。平地を歩いている時で体重の約3倍、走っている時は更にその10倍の重みが膝に掛かるとされています。
若い時は歩幅が広く、比較的筋力も保たれていますが、年齢と共に歩幅も狭くなり筋肉の働きも落ちて来ます。

2. 膝のうずき、違和感

寝ている時や安静時に痛むこともあると思います。この場合は体重が掛かっていないので、筋肉の力やバランスが崩れていることはあまり考えられません。
原因としてはリンパの流れが低下していることが考えられます。実はリンパの流れが悪くなっても痛みが出ることがあるのです。川の流れを想像してみると解りやすいかと思いますが、流れがせき止められている状態でも水は止まってくれません。そうすると行き場の無くなった水はどうなるでしようか。川であれは氾濫して水の行き場所を無理やりでも作れますが、体の中のリンパ管や血管は氾濫させる訳にはいきませんので、管はギュウギュウ詰状態になります。それが痛みや浮腫み、違和感となって現れるのです。
その他にも湿気の多い時や、気圧の急激な変動時にもリンパの流れに影響が出て痛んだりすることもあるでしょう。

3. 正座をしたり、膝を大きく曲げる時に出る痛み

このケースで多いのは加齢による変形性膝関節症という状態ですが、これは長い時間経過によって膝の骨が変形してしまう不可逆性(元通りにはならない)状態ですので、完治は望めません。ただし、痛みの緩和は期待できますので、手術に踏み切る前にご相談下さい。
そうではない場合は上記1の原因と似ていて、筋肉のバランスが崩れていることが原因と考えられます。1と少し違うのは、崩れている筋肉の場所が違うということです。膝を大きく曲げて出る痛みは、足の前側と後側のバランスが崩れている場合が多いので、筋肉の前後のバランスを整えてあげるとこの痛みから解放されるでしょう。

大きく3つの症例について書きましたが、膝の痛みといっても痛み方や部位も本当に様々です。膝の痛みで整形外科を受診検査しても異状がなく、問題解決しない患者さんも多くいらっしゃいますが、私が調べると震源地は「腰」だったというケースも多いです。
実際に状態を確認してお話を聞かなければどのような施術が効果的か適切な判断ができない場合も多いです。そのため、是非一度ご来院いただききたいと思います。

第8位 – 捻挫・肉離れ

捻挫はスポーツ中だけに起こるものだけでなく、階段を下りている時に踏み外したり、路面でつまずいたりなどで足首をグキッと捻ったりと、日常生活の中でも起こります。
また、肉離れとは筋肉が強い瞬間的張力(引っ張られる状態)により筋繊維が断裂してしまう状態です。

どちらも過度な力が働き、可動範囲の限界を超えて起こる怪我になりますので、捻挫・肉離れのどちらも、まずしなければいけない応急処置は冷却(アイシング)と圧迫固定です。患部を即刻冷やしてなるべく動かさないことが鉄則となるのを覚えておいて下さい。この初動対応がのちの怪我の治りに大きく影響します。当治療院にも、捻挫でお困りの方がたくさん来院されています。

まず捻挫について説明します。
関節に強い力が加わって起こる怪我でも、骨折や脱臼していない状態で、病院でレントゲンを撮っても骨に異状はありません。つまり、靭帯や軟骨損傷が捻挫です。
応急処置や初期対応が大切だと書きましたが、捻挫の怖さを甘く見ている人が非常に多いです。骨に異常があると自分で動かしたくても動きませんが、捻挫では動かせますし、あまり痛みを感じない、損傷程度の軽い場合もあります。1週間程度で痛みが引くものから、1ヶ月近く固定しなければいけないほど重症例もあります。しかし多くは軽~中度の捻挫ですから、どうしても無理をしがちでその結果、二次的な傷(関節内の傷)が進行してしまう場合があり、これが後々面倒なことに繋がってしまうのです。

「捻挫は癖になる」という言葉を聞いたことはありませんか?怖いのは関節内の傷が積み重なって行くと、関節内の軟骨がすり減って変形したり、数年後に変な骨が成長し、関節に激痛が走って歩行困難で最悪手術というケースもあるのです。
このようなことがないよう、捻挫をした時点でしっかり治療しましょう。

次に肉離れについて説明します。
よく起こる部位は、太ももの裏側、ふくらはぎの筋肉ですが、それ以外でも少ないですが太ももの前側、脇腹、胸の筋肉、腕の筋肉にも起こり得ます。状態としては、筋肉繊維の断裂ですから極端な話、何もせず放っておいても数か月後には自然と治ります。
「だったら治療しなくても良いのでは?」と考えるのは絶対にお勧めしません。
何故なら、早期にしっかりと治療しなければ必ず再発します。特に日頃スポーツや運動を行っている人なら尚更です。そして再発した場合は1度目より確実に怪我の程度は重くなり、治るまでの期間ももっと長くなります。
これを繰り返して行けばどうなるか、想像できますよね!?

捻挫と肉離れは全く違う怪我ですが、この二つに共通しているのは、筋肉や関節が疲労や加齢で固くなっていることです。逆に考えれば、年齢に関係なく、筋肉や関節を常に柔軟に保っておけば、怪我の確率を下げられるといえるのです。

施術について説明しますと、捻挫・肉離れ共に鍼をメインとしますが、どうやって怪我を発症したのかを問診時に詳しくお聞きします。
その後の流れとしては、

  1. どの場所が痛いのか、しっかり徒手検査します。
  2. 痛みの部位に対してどの施術方法が適切かを提案します。
  3. 痛みの緩和を優先して行います。
  4. 痛みが治まってきたら怪我を誘発した根本原因の施術を行います。
  5. 再発防止の目的として、今後同じようなトラブルが起こらないよう定期的なメンテナンスをお勧めします。

施術期間しては、もちろん症状の程度にもよりますが、これまで来院された方々を見ると、最低でも3回~6回くらいは通っていただく必要があると考えます。

第9位 – 交通事故後のリハビリ(自賠責保険治療)

まず、鍼灸治療院でも交通事故による怪我の施術を「無料」で受けられることをご存じでしょうか。大多数の人は、人生でそう何度も交通事故に遭うことはないでしょう。だからこそ、事故に遭ったらどうしたら良いのか、すごく不安で混乱していると思います。

当院では、交通事故が原因の痛みへの施術であれば、負担金ゼロで施術が受けられます。何故ならば、私は国が認めた医療国家資格保持者(鍼灸師)だからであり、交通事故が原因の痛み(むち打ち症・腰痛・手足のしびれや痛み・だるさ・肩の張りや不快感)の施術は基本的に、自動車賠償責任保険(自賠責保険)の適用になるからです。
(要注意なのは、最近街中で多く見かける「整体院」「カイロプラクティック」は医療国家資格ではない、ということです。そのため保険は適用されませんので、このことは覚えておいてください。)

事故後は整形外科へ行かれて、そこでリハビリを受け続ける人が圧倒的に多いように思いますが、病院でのリハビリ内容に物足りなさを感じながら「なかなか良くならない」と困っていたり、諦めかけてしまっている方も多いように感じます。事実、当院へいらっしゃる被害者の皆さんはそのような方々ばかりです。
病院でのリハビリではできる内容が限られているのも事実で、もっと早くこちらに来てくれていたら長く苦しまなくて済んだのでは?と思うことも多いのです。

誤解しないでいただきたいのは、整形外科に通うことが悪いとか必要ないと病院を否定しているのではありません。当院での施術をメインにしながら、定期的に病院での診察(症状の状況確認)を受けていただくことも必要です。整形外科と鍼灸治療院のそれぞれで、得意・不得意な守備範囲がありますので下記を参考にして上手に併用してください。

病院(整形外科)で得意な内容

  • 骨などの異常をレントゲンやMRIで検査・画像診断
  • 痛み止め、湿布などの処方・投薬
  • 西洋医学をもとにした電気・牽引・温熱等の物理療法
  • 通常の怪我をした部位への部分的治療

病院の特徴

  • 待ち時間が長い(平均1~2時間)
  • 受付終了時間が早い(平均18時まで)
  • 診察、リハビリ時間が短い(平均診察3~5分・リハビリ15~30分)

鍼灸治療院で得意な内容

  • 西洋医学と東洋医学の両方からの症状把握アプローチ
  • はり・きゅう・マッサージ・電気等を使った疼痛コントロールの専門家
  • 患部だけではなく全体を診て治療を行う
  • 症状やその日の状態変化に応じた臨機応変なオーダーメイド施術

松永治療院の特徴

  • 夜22時まで受付している(完全予約制)
  • 待ち時間が無い
  • 症状に応じて施術時間が変動(流れ作業的施術ではない)

上記が整形外科と松永治療院の違いです。

交通事故での怪我は、スポーツ時や日常生活で起こる怪我とは別物で、体への衝撃やダメージは自分が考えているよりはるかに大きいものです。そして、事故直後は症状が出ていないのに、数日~数ヶ月経ってから急に体調が悪くなるということが起こるのが交通事故傷害の特徴なのです。
整形外科での一般的な治療は、薬物投与や注射による消炎鎮痛となりますので、根本的な痛みの原因改善にはなりにくいのが現状です。
松永治療院では常に状態の変化に目を配り、ベストな施術方法を選択しています。痛みのある患部だけに着目せず、それ以外でバランスが崩れていないか、痛みを誘発している疑いのある部位はないのか等、患者様の早期回復を目指します。
交通事故に遭ってしまい、体の不調でお悩みの方だけでなく、今はまだ症状が出ていないという方でも、すぐに電話でご相談下さい。必ずあなたのお役に立てると確信しています。

第10位 – 不妊症・不育症

赤ちゃんがほしい、とお望みのあなたへお伝えしたいことがあります。現在の日本では、自然環境や食事など日常的な環境が一昔前とは劇的に変化し、子供を望む夫婦の6組に1組が不妊に悩んでいるとの統計が出ています。
理想は自然妊娠ですが、不妊治療に頼らざるを得ない女性がまず目指さなくてはならないことは、

  1. 「良い卵子が作れるか否か」というのが大前提
  2. 更に重要なのは「受精した後に育つための身体(子宮)が良い状態であるか」

です。

畑に種を撒き、収穫されるまでの過程を想像してみると解りやすいと思います。まず最初にやるべきことは、土を耕し栄養状態を良くして種を撒ける状態にする、種を撒いたら水と肥料を十分に与えて、日光をたっぷり浴びる。そしていずれ立派な実が収穫できる、という流れが目に浮かびます。
農薬は可能なら使用しないに越したことはありません(農薬=薬)。病院での標準治療は投薬がメインになるはずです。

では上記の二つを達成するためにはどうしたら良いのか、私が考える条件は5つあります。

  1. ホルモンバランスを整える
  2. 血流の改善
  3. 代謝を良くする(水分・リンパ液など)
  4. 生活習慣の改善(食時・睡眠など)
  5. 良好な夫婦のコミュニケーション

上記の1~3は鍼灸治療の最も得意とする部分です。4と5については奥様だけでなく旦那様にも理解し、頑張ってほしい部分です。近年、不妊の原因は実は約50%が男性側にあるのがわかってきました。男性側で改善が必要なのは「元気に運動」をして、奇形ではない精子を作るということです。
当院は不妊専門の鍼灸治療院ではありませんから、それを売りにしている治療院さんほどの実例数はありませんが、過去に不妊の悩みで当院に来院されていた女性の妊娠・出産率は今現在100%です。
不妊治療だからといって、特別な技術を使っているわけではありません。当院が鍼灸施術でお手伝いできることは主に二つです。

  1. 全身の筋肉、特にお腹や腰回りの大きく深い部分の筋肉を柔らかくすることで、体の血・水・気の流れを促進・改善する
  2. 心身ともにリラックスさせ、自律神経の調節をする

これができると必然的に体質が変わってきて、以下のようになります。

  • 体が温まり手足の冷えが無くなってくる
  • 基礎体温が整ってくる
  • ホルモン域が正常になってくる
  • 生理周期が安定し、生理痛も軽減される
  • 水分代謝が良くなりむくみが減る
  • 睡眠の質が向上する
  • 精神的なストレス、イライラが減り笑顔になる

すなわちママになるための体作りができるということです。そして、妊娠を継続させ元気な赤ちゃんを抱っこすることが妊活のゴールです。

一般的な不妊治療専門機関(病院)で治療を受け続けると数百万円という莫大な治療費が必要になることはご存じかと思います。しかし、負担になるのは金銭的問題だけではなく、結果が必ずしも約束されるわけではないので、夫婦の精神的・身体的な負担も相当なものです。
私の姉も30年以上前に20歳代で不妊治療を病院で受けました。2回の流産の後、やっと長男を授かりましたが、数年の薬物投与による副作用の影響もあり、出産から数年後、子宮卵巣の全摘出を余儀なくされました。
不妊治療に副作用のある薬物を使わない鍼灸東洋医学が有効であるという研究報告は、既に世界的にも発信されており、紛れもない事実なのです。

2001年12月28日付「中日新聞」記事

鍼灸治療を6ヵ月受けた女性が、子宮内膜改善で57人中14人が妊娠し、他にも検査で不妊の原因不明の24人中7人が妊娠した。

2002年4月30日付「読売新聞夕刊」記事

体外受精を受ける女性160人を二つのグループに分けて、病院での標準治療を受けたグループの妊娠率が26.3%だったのに対し、鍼灸治療を受けたグループの妊娠率が42.5%と大幅に上回った。

このように、不妊治療に鍼灸が優れている事実が掲載されています。
病院での検査や治療を否定するつもりはありません。しかし莫大な費用を払い、病院に全てを託すというのも考えが偏り過ぎのようにも感じます。前にも書きましたが、現代西洋医学と伝統東洋医学、双方に得意分野を持っているのですから、両方の良い所取りをするべきだとは思いませんか?

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